世界遺産物語 第8話 / 釜石から八幡へ
福沢諭吉も「文明論の概略」の中で「富国の基本は鉄」と提唱し、イギリス人技師を雇用し
技術面の指導を受けることになった。


岩倉具視視察団 大島高任
昼夜の作業に最も安全な地形を選び、小形高炉を5基、鉱石の運搬には軌道馬車を
採用することを提案した。
近代鉄道を使用して銑鉄と錬鉄を生産し、それを圧延する工場の建設を提案した。
イギリス式で官営釜石製鉄所を建設することが決定された。
しかし、木炭の不足や小川製炭場の火災などによってわずか90間で操業を中止した。
官営釜石製鐵所
更にコークス用石炭性状に関する技術上の問題があげられる。
この10月16日は釜石製鉄所の創立記念日となっている。
田中製鉄所 野呂景義
1857年に日本で初めての出銑に成功した。
種々のトラブルにより1883年に官営釜石製鐵所は廃止された。
この失敗の要因は『万事を外国人技師に一任し、そしてその技師は我国の資源
その他特有事情に対する科学的研究を欠き、自国技術を万能的に過大評価していた』と
『日本鉄鋼史』には記している。
大島高任が釜石に灯した技術を受継ぎ、『野呂景義』はコークスによる
近代製鉄技術を確立して八幡につなぎ、日本の鉄鋼技術の自立の道を開いた。
第9話の舞台は八幡へ移ります。
会社概要 企業理念 サービスのご案内 お問い合わせ
団体バス旅行 世界遺産ツアー 環境・エコツアー 研修・視察旅行 外国人向けサービス
NPO法人・明治日本の産業革命遺産協議会 世界遺産物語 英語サイト(About us)
電話 093-521-8897 FAX 093-521-8898 Email info@japan-kyushu-tourist.com
〒802-0001 北九州市小倉北区浅野3-8-1 AIMビル6階