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世界遺産の謎に迫る / 官営製鐵所がなぜ八幡に立地

全国17ヶ所が候補地
第一候補地
は門司の大里だった!
八幡立地の最終決定は、安川敬一郎の政治工作が功を奏す。
 
軍備増強と産業資材用鉄鋼生産の増大を図るため、1896年(明治29年)に第9回帝国議会で
製鐵所建設の「創立案」の予算が承認された。
総予算額650万円、その中に清国から受け取った賠償金のうち58万円が含まれる。
 
1996年に政府によって候補地が選ばれた。
青森、釜石、塩釜、千葉、品川、鶴見、静岡、和歌山、尾道、呉、大竹、梅田
大里(門司区)、板櫃(小倉北区)、八幡(八幡東区)、大牟田、長崎
各候補地とも郷土に近代的な製鉄所をと意気込み誘致活動を展開し、
お互いに一歩もゆずらなかった。
 
大島道太郎が候補地決定の責任者となり、調査団を率いて候補地を調査した。
その立地の条件は、①広大な建設用地が安価で得られること
②海上・陸上の交通の便がよいところ③原料と燃料が得やすいところ。
 
調査の結果、北九州の3ヶ所を含む、4ヶ所に絞られる。
①呉(広島県) ②大里(門司区) ③板櫃(小倉北区) ④八幡(八幡東区)
    
                   呉                          大 里                   八 幡
 
原料と燃料入手の点で呉は落ちて、北九州の三村が残る。
 
その中で、大島は、石炭に入手には洞海湾(八幡)だが、若松港の水深が浅く到底大型船を
出入りさせることができないと、一旦は「大里第一」とした。
大里は、筑豊炭田を背後に持ち、アシが生い茂る湿地帯が多い土地、海陸の交通条件に優れ、
八幡が足元に及ばない人口を抱えていた。
更に、江戸時代に村の一角から鉄鉱石と銅鉱石が採掘されていたことも影響している。
 
これに対して、若松築港会社会長の安川敬一郎は、「水深を深くすれば大里に勝る」と確信し、
起死回生の政治工作を行う。
 
旧黒田藩主・金子堅太郎、岩崎弥太郎、渋沢栄一の同意を得、渋沢栄一と後の
長官和田維四郎を通じて、大島と長官山内堤雲の説得を依頼した。
こうした安川敬一郎の運動が功を奏し、用地買収担当の製鉄所事務次官に
八幡出張の辞令が出された。

  
    安川敬一郎                芳賀種義
そして八幡村の芳賀種義村長が「八幡村に製鉄所を、日本の鉄づくりは八幡から」と熱心に
村民を説得し、100万m2もの広大な土地を地価の半値で売り払うことに協力した。
 
こうした後、1897年2月6日に「官営製鉄所は福岡県 下筑前国 遠賀郡 八幡村に置く」
公布された。
    
そして、1901年に東田第一高炉が火入し、日本の近代製鉄の幕が開いた。
 
安川敬一郎は筑豊炭田の有力炭鉱であっただけでなく、その政治的・経済的人脈を通して、

八幡に製鉄所を立地に決定的な役割を果たした。

 

 

 


 

【遺産の裏側に隠された物語】  
 
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