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河内貯水池

八幡製鐵所の第三次拡張工事での水源地拡張対策の一環として1919年大正8年)に竣工し
8年の歳月をかけて、延90万人の人々の手で1927年昭和2年)に完成しました。
その総指揮者が、土木技師の沼田尚徳
当時は東洋最大級のダムで、「土木は悠久の記念碑」という
ヨーロッパの土木哲学を具現化すべく英知と情熱を注いだ大事業です。
河内貯水池は近代化産業遺産としての価値だけでなく、北九州のエコの原点や未来を見据えた
SDGsの取組みを学ぶことの出来るところです。
 

 

ダムの堰堤

川幅が約10m程度の大蔵川を堰き止めて堰堤を建設し、山を切り開いで貯水池を造りました。

水の貯水量は720万トンで、北九州市民が過程で1ヶ月に使う水の量に相当します。

 

 

 

北九州のエコの原点やSDGsの取組みがここにある

通常のダムの堰堤はコンクリートむき出しの構造となっています。しかし河内貯水池は違います。

河内の山を切り開いた時に出て来た、自然の石を全て再利用しています。大きいものは、

300㎜x400㎜の大きさに加工して、堤に規則正しく積み上げ、工事段階のコンクリートの型枠

として使い、完成後はダムの耐久性を高める機能を有しています。小さな石はコンクリートが

当時高価だったことからコンクリートに混ぜて使用しました。更に、小さな石に至るまで加工して、

手摺も含めて、まるでジグソーパズルのように石が積み上げられています。

100年後の憩いの場所つくりを考えながら、自然を大切にし、自然と調和したダム造りは、まさに

北九州のエコの原点で、更にはSDGsの取組みとも言えます。

 


 

南河内橋

日本でここにしかないレンティキュラートラス橋(レンズ型の橋)です。

沼田尚徳が、欧米出張時に目にした、このデザインの橋が気に入った。八幡製鐵所の自社鋼材を

使って自社の設計で創りあげた自然と調和した優美な橋ですが、乗用車と馬車が1台ずつ通れる

頑強な構造となっています。

 

 

 

白山宮 妻恋の碑

沼田尚徳の大事業の成功の裏の悲しみの出来事、それは事業開始と共に始まりました。

河内貯水池着工の前年に、次女と父を亡くし、その後3人の娘と3男も亡くなった。そんな中

明るい笑顔で支えてくれたのが妻泰子夫人でした。だが最愛の泰子も河内貯水池の完成間際に

猩紅熱でこの世を去りました。

河内貯水池が完成後、白山宮の参道に隣接した土地を自費で買い求め、妻への感謝と哀悼の想い

をこめて「妻恋の碑」を建てました。

 


 
遠 想
河内貯水池の堰堤を見下ろす小高い場所にヨーロッパの古城を模したと言われる
管理事務所が建っています。その出入り口に沼田尚徳の「遠想」の言葉を刻み込んだ石の
掲額が残されている。ここから河内貯水池を静かに見下ろしながら、遠く未来の想いを
馳せているに違いない。その未来の姿はどのようなものであったのであろうか。
それは百年経った今でも人々の潤し続ける河内貯水池の姿、そして彼が残した礎の上に
いつまでも成長を続ける日本の未来だったのではなかろうか。
 

 

   管理事務所

      遠 想 

   沼田尚徳が描いた姿


 
河内貯水池の裏側に秘められた物語は、下記をクリックしてご覧ください。
 

 
基本情報
・住 所 北九州市八幡東区河内一丁目
・アクセス

西鉄バス「上重田」より徒歩約12分
車の場合:北九州都市高速 大谷IC 又は山路ICより約15分


 

河内貯水池周辺の地図

 


 

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