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鉄鋼の産業発展物語 第13話 / わずか4年で田畑に製鉄所をつくった偉業

  建設機械もない時代、熟練工もいない時代に、八幡村の田畑に製鉄所建設が決定されてから、 わずか4年間で、近代的な一貫製鉄所をつくった。 そして、近代国家をつくりたいという日本人が熱い想いが結集して苦難の突貫プロジェクトを 完遂させた。     どこから技術を導入するか 製鐵所建設に際しては、海外の技術を導入することが決定され、1897年(明治30年)に 大島道太郎を中心とする調査団の海外派遣が行われた。 アメリカ、フランス、 …

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鉄鋼の産業発展物語 第1話 / 八幡製鐵所の苦難の船出

  2021/04/06
  鉄鋼の産業発展物語

  わずか4年で田畑につくり上げた製鉄所、1901年2月5日に東田第一高炉に火が入り、 我国初の近代製鐵所が操業を開始した。        けど操業当初から計画通り生産できずトラブルの連続、ドイツ人も対策を 講じることができなかった。   惨憺たる操業開始時の状況 1901年2月、ドイツ技術の粋を集めてつく大規模生産方式の製鉄所が操業開始。 しかし、その滑り出しは惨憺たる状況であった。 火入れの翌日1.2トン出銑したが、 原料 …

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鉄鋼の産業発展物語 第2話 / 日露戦争が八幡製鐵所拡張に拍車をかける

  2021/04/05
  鉄鋼の産業発展物語

  八幡製鐵所の建設時の生産能力は9万トン/年であったが、1901年の操業開始からトラブルの 連続で惨憺たる状況だった。そして野呂景義を中心とした原因究明と対策で1904年にやっと 軌道に乗った。 しかし時を同じにして1904年に日露戦争が始まり、兵器や弾薬不足で苦しむ。   日露戦争と鉄づくり 1904年に日露戦争が開戦された時の鉄の需要は26万トン/年に対して、大幅に供給量が 少なく兵器や弾薬不足に苦しんだ。そのため、他の目的に鉄を …

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鉄鋼の産業発展物語 第3話 / 日露戦争後の反動不況と鉄鋼需要の伸び

  2021/04/04
  鉄鋼の産業発展物語

  日露戦争後に不況に転じるが、我国の産業構造は着実に変化していく。 政府は財政の引き締めを行いながらも軍事拡大に力をいれ、民間においても、鉄道・造船の 鉄鋼需要は大きく伸びるとともに、工場・道路・港湾等の整備のために鋼材消費も大量にのぼった。 1910年の鉄鋼需要は53万トン/年にのぼるが、国内の生産高はわずか17万トンであり、 その不足分は輸入に頼らざるをえない状況であった。   第二期拡張計画(1911年〜1916年) 鉄鋼の大幅 …

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鉄鋼の産業発展物語 第4話 / 第一次世界大戦後に鉄鋼需要が大幅に伸びる

  2021/04/03
  鉄鋼の産業発展物語

  1914年に勃発し、1918年にドイツの敗北をもって集結した第一次世界大戦は、それまで 日露戦争の反動不況に悩んでいたわが国に未曾有の「大戦景気」をもたらした。 そして、鉄鋼需要産業である、金属・化学・造船・機械等の重工業や電力業の伸びが飛躍的に 加速した。 鉄鋼需要の70%を輸入に頼っていたわが国は、第一次世界大戦により各国が輸出禁止措置を とることによって、空前の「鉄餓死」に見舞われた。 そこで、八幡製鐵所の第三拡張計画を行うこ …

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鉄鋼の産業発展物語 第5話 / 河内貯水池物語

  2021/04/02
  鉄鋼の産業発展物語

  世界遺産登録の引き金となった土木遺産そして裏側に秘められた物語!     河内貯水池は、八幡製鐵所の第三次拡張工事での水源地拡張対策の一環として1919年(大正8年) に竣工し、8年の歳月をかけて、延90万人の人々の手で1927年(昭和2年)に完成した。    その総指揮者が、土木技師の沼田尚徳、当時は東洋最大級のダムで、「土木は悠久の記念碑」と いうヨーロッパの土木哲学を具現化すべく英知と情熱を注いだ大事業。 この美しい景観の裏側 …

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鉄鋼の産業発展物語 第6話 / くろがね線物語

  2021/04/01
  鉄鋼の産業発展物語

  戸畑と八幡を結八幡製鐵所の専用鉄道 八幡製鐵所は、戸畑で操業していた東洋製鐵と1921年に合併した当時から、戸畑地区で生成する 熔銑を船舶で八幡へと輸送していたが、海上輸送のリスクと不経済性が指摘されていた。 一方八幡地区では、高炉の溶銑をつくるときの副産物である鉱滓(スラグ)の処理が問題化していた。 これらの打開策として建設されたのが、戸畑地区と八幡地区を鉄道で結ぶくろがね線。     くろがね線概要 ・八幡地区と戸畑地 …

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